こんにちは、木多崇将です。

今日は

【あなたの意見に反対してくる人を討論で
ギャフンと言わせるテクニック】

について話をしたいと思います。

僕はあまりテクニックの話はしません。

理由は2つ。

1:本質的な話の方が好きだから。

2:本当に使えるテクニックが少ないから。

ただ、最近「これは使える!」
というテクニックを1つ発見しました。

このテクニックは、
会議、話し合い、討論で劇的な効果を発揮します。

自分の意見に反対してくる人を
ギャフンと言わせることができます。

最近、僕が活動しているNPO法人で
まかないというシステムの導入を提案しました。

(このシステムは人手不足を解消するためなんですけど
内容は話に関係ないんで無視しておいてください)

とにかく、僕がある提案したところ、ある人が
「私はまかないに反対です」と言ってきました。

(ちゃんとした理由もなく、衝動的に否定してるだけ)

その反対意見に対して、あるテクニックを使ったところ
その人を一撃で黙らせることに成功し、さらに、周りの
人たちを、僕の提案に賛成させることができました。

もし、あなたが討論(ディベート)が上手になりたい。
人をうまく説得できるようになりたい。

現在、リーダー的な立場にいる。
将来、リーダー的な立場になる可能性がある。

会議など話し合いの機会が頻繁にある。
(毎回のグダグダな会議に辟易している)

自分の主張、意見をスムーズに通せるようになりたい。

こういう気持ちが少しでもあるのであれば、
今から紹介するテクニックをぜひ使ってみてください。

簡単、かつ、超強力な討論テクニックです。

さて、少しあなたも想像してみてください。

「私はあなたの〇〇の提案に反対です!」

と、誰かが自分の意見に対して反対してきた時、
あなたなら、どうやって反論しますか?

一般的には、

「いや、〇〇はやるべきです。理由は・・・」

という感じで反論をすると思います。

しかし、あなたに少しでも会議や話し合いの経験が
あればわかると思いますが、こういう風に反論すると、
うまく話し合いが進みません。

例えば、

「私はあなたの提案したまかないに反対です!」

「でも、まかないはすごい安い費用で
人を雇うことができるアイデアなんです!」

と反論しても、さらに

「でも、まかないは経理作業がめんどくさいんですよ」

と、簡単に反論されてしまって
グダグダな展開になりがちです。

話し合いがグダグダになるのは、根本的に
日本人はみんな話し合いや討論が苦手だからです。

討論する際、前提として持っておかないといけない
「立場や視点の一致」「感情と思考を分離する」などが
出来ていない人がほとんです。

この話に踏み込むと話がそれるので止めておきますが、
とにかく、普通に討論していれば、大抵の場合、
なかなか結論がでず、時間だけが無駄にかかる
不毛は話し合いになることがほとんどです。

最悪、感情論で、真当な提案が潰されて
しまうことすらあると思います。

こういういう不毛な話し合いを避けるテクニック。

反対者を簡単に
叩き潰すことができるテクニックがあります。

それは、

・・・・・

・・・・・

【脱構築】

です。

これはフランスの哲学者、
ジャック・デリダという人が考えた討論テクニックです。

この脱構築を一言で表現すると、

【二項対立の構造を崩す】

ということです。

二項対立とは、2つの概念が矛盾、
または対立の関係にあることです。

これは単語を説明するより
例を出した方がわかりやすいと思います。

例えば、

「お金は良いものだ。お金は悪いものだ」

という二項対立があると思います。

これに対して、普通、多くの人は

「AじゃなくてBだと思う」

つまり、

「お金は悪いものじゃない。
使い方によっては良い物だと思う」

という反論をしてしまうと思います。

しかし、脱構築の場合は、

「AとかBとか問題設定がおかしい」

という風に指摘します。

例えば、

「お金は善とか悪とかそういうものじゃないんだよ。
お金というのは、道具にすぎないんだよ」

と指摘して、
相手の反論の土台から崩してしまうのです。

今すぐパッとイメージできないかもしれませんが、
反論の枠組みを崩されると、あまりにもびっくりして
相手は反論することができなくなるのです。

僕の実例を提示します。

「私はまかないには反対です」

と言われた時に、僕は

「いや、そもそもまかないに賛成とか、
反対とかの問題はどうでもいいんですよ。
本当の問題は、このNPO法人の人手不足なんですね?」

「まかないは人手不足解消のための
アイデアの1つに過ぎません。
別に僕はまかないの導入にこだわってません。
僕が解決したいのは人手不足の問題です」

「実際、今、〇〇さんだけに過剰に負担が
かかっているんです。もし、〇〇さんが倒れたら、
ぶっちゃけ、このNPO法人は潰れるんですね?
だから、どうかみんな人手不足の解消に
目を向けてください。もし、あなたがまかないを
否定するなら別の人手不足解消の案を出してください」

と、こういう感じで反論しました。

すると、反対者の人は、完全に言葉に詰まって
「えー、でも・・・・」と、反論出来ませんでした。

困った挙げ句、周りの人たちに

「えー?みんな反対しないんですか?」

と聞いてましたが、

「木多さんの言う通りよ。
結局、人がいないと潰れちゃうのよ」

と、過半数は、すでに僕の意見に賛同していました。

(もちろん、事前にキチンと根回しもしてます)

微妙に反対意見を持っている人いましたが、
脱構築の正論力が強すぎて、反論出来ませんでした。

その結果、時間にして10分くらい。

「じゃあ、とりあえずは木多くんの主張を
そのまま続けるということで」

ある人の反論は退けられて、
僕の提案を続行することが出来たのです。

使ってみて、この脱構築は、相当強力だと感じました。

脱構築は、
相手の立っている土台をぶっ壊すイメージです。

例えば、あなたがイスの上に立っている時、
いきなりバコーンとイスを壊されたら、
なすすべなく倒れ込んでしまいますよね?

脱構築は、相手の意見を土台からぶっ壊します。

「私はまかないに反対!賛成ではない!」

という根本をいきなり壊されるので、
相当な準備をしていない限り、相手はパニックになり、
何も言い返せなくなってしまうのです。

しかも、脱構築の指摘があまりにも正論すぎるので、
周りの人も、こちらの味方になってくれるのです。

これは実感しないとピンとこないと思いますが、
使ってみれば、超強力です。

なので、あなたもぜひ
脱構築のテクニックを使ってみてください。

例えば、親や友人に、

「お前のやろうとしていることは
どうせ失敗するよ!」

と、否定されたとします。

多くの人は、

「いや、僕は成功するよ。なぜなら・・・」

と二項対立の枠組みの中に入ってしまいます。

そうではなく、二項対立の枠組みを壊すのです。

例えば、

「そもそもあなたが失敗したらダメ、
成功しなきゃダメだと思っていることがおかしい。
チャレンジすること自体に価値があるんだよ。
それに、失敗してもそこから学べることもあるよ」

とやると、相手はぐうの音も出なくなるのです。

例えば、男性が彼女から、

「私と仕事どっちが大事なの?」

と言われた時、
男性たちは言葉につまってしまうと思います。

こういう時でも、
脱構築を使ってみるのも1つの手です。

「そもそもなぜお前と仕事を比較しなきゃなんないの?
人間と仕事という別カテゴリーの比較はできないよ」

「例えば、健康とお金はどっちも大事でしょ?
どちらかを選べと言われてもどっちも大事としか
言えない。お前も仕事もどっちも大事なんだよ」

このように

「そもそも、
AかBかという問題設定そのものがおかしい!」

と指摘することで、
相当な討論の達人以外、何も言えなくなるのです。

あなたの周りに、感情的になって
何でもかんでも否定してくる人がいると思います。

そういう嫌な人たちをギャフンを言わせるために、
今日紹介した脱構築というテクニックを
使ってみてください。

自分の意見がちゃんと通るようになるし、
気分爽快で、スッキリすると思いますよ。