こんにちは、木多崇将です。

いよいよ、日本も、
インフレ(物価高)が始まってしまいましたね。

カセットコンロのガス、食料品の卵、
電化製品など軒並み値上げが起こっています。

ただ、多くの日本人は、

「今、急に、
なぜインフレになってしまったのか?」

「インフレになると、何が問題なのか?」

など、そもそもインフレのことを、
まったくわかっていないと思います。

まず、今回のインフレが起こったのは、
必然であり、大きな問題です。

私たち市民の生活に多大な損失があります。

ただ、ある意味、

【今回のインフレは、大きなチャンスでもある】

のです。

人間には、現状維持機能(ホメオスタシス)
があるので、大きな変化に対して、

「怖いな・・・、嫌だな・・・」

と、思ってしまいます。

しかし、変化がない、何も起こらないということは、
安心ではあるんですけど、チャンスもないのです。

大きな変化が起こるということは、
大きな傷みも伴うかもしれないけど、

【私たちの人生を、
大きく好転させるビックチャンス】

でもあるのです。

特に、今回のインフレは、現在、世界的に、
経済的に低迷している、どん底である日本人が
立ち上がって、自立していくチャンスです。

世界の中でもう一度、日本の存在感を示すチャンスが
インフレで到来する可能性があります。

あなたは、このチャンスに便乗したくありませんか?

ただ、

「そもそも、なぜ、
インフレ(物価高)が起きているのか?」

その理由、仕組みがわからない。

「インフレが起こると
どのような問題が起きるのか?」

「インフレには、
どのように対処していけば良いのか?」

これが、わからなければ、ただインフレに振り回され、
不安ばかり感じて、混乱してしまうだけです。

なので、今日は、インフレの、
詳しい話をしておきたいと思います。

今日の話を聞いておけば、
インフレの本質を理解できる。

とりあえず最悪を回避できるはずです。

まず、インフレとは、インフレーションの略です。

意味を調べてみると、

「物の価値が上がり、お金の価値が下がること」

と出てきます。

では、なぜ、そもそも、日本で、

「物の価値が上がり、
お金の価値が下がること」

が起こったのでしょうか?

原因は、一言で言えば、

【お金をジャブジャブ刷りまくって、
お金が溢れかえったから】

です。

まず、あなたに、認識しておいて欲しいのは、
今回のインフレは世界的なものです。

日本では、
「これから、インフレが始まる」という段階です。

しかし、アメリカでは、
もうすでに、ひどいインフレになって、
ガソリン価格が2倍になったりして、
「ぎゃー」となっているのです。

アメリカのインフレは、なぜ起こったのか?

あなたは、リーマンショックを知っていますよね?

過去、2007年に、
アメリカでリーマンショックが起こった時、

「金融市場が崩壊するぞ!」

というほど大きなパニックになりました。

だから、金融危機を回避するために、
FRB(連邦準備委員会)は、
潰れそうな金融機関を助けたり、
金融緩和策としてお金を供給しまくりました。

(FRB(連邦準備委員会)=アメリカの中央銀行)

例えば、株価というものは、

「株を買えば上がる、株を売れば下がる」

という単純な仕組みがあります。

だから、(FRB(連邦準備委員会)は、
リーマンショック後も、継続的に、金融緩和の名目で、
金融市場にお金を、ばらまき続けました。

その結果、みんなが株を買いまくって、
アメリカ経済は、リーマンショックから、
立ち直ることができたのです。

そして、ここまでだったら、
過度なインフレは起こらなかったかもしれません。

しかし、アメリカ経済で、
すでにお金が増えすぎている時に、2020年に、
今度は、

「コロナショック」

という金融危機が起こりました。

ここで、

「やばい!経済が崩壊する!」

とビビった(FRB(連邦準備委員会)は、さらに、
短期間に、一気に大量のお金を供給しました。

それによって、あまりにも異常なほど、
アメリカ市場に、お金が増えすぎてしまったのです。

だから、今、
アメリカはインフレが起こっているのです。

ただ、そもそも、

「お金の量が増えると、
なぜ、物の価値があがるのか?」

ということがあまり直感的に理解し辛いと思います。

例え話で説明します。

例えば、クラスに1人の美女しかいない場合と、
クラスに10人の美女がいる場合を想像してください。

30人クラスに、1人の美女しかいなければ
男子がみんな群がると思います。

価値が高いと思います。

しかし、30人クラスに10人の美女がいたら、
一人だけモテモテとはならない。

人気が分散して、
美女の価値は全体的に低くなってしまうと思います。

例えば、カルピスの原液は、薄めれば薄めるほど、
美味しくなくなる。

価値がなくなりますよね?

お金も同じように量が増えれば増えるほど、
お金の価値が低くなる。

その分、ものを買う時に、
たくさんのお金が必要となってくる。

だから、結果として物が
高く感じるようになってしまうということです。

おそらく、この説明を聞いても、
ピンと来ないかもしれません。

もし、ピンと来ないのであれば、
理屈の部分は無視しても構いません。

ただ、とにかく、あまりにもお金の量を
増やしすぎたのが、アメリカのインフレ
(物価高)の原因です。

日本のインフレ(物価高)も、
根本的な理由は、一緒です。

日本も、2013年から、アベノミクスとして、
日本銀行(日本の中央銀行)が、金融緩和政策として、
お金をジャブジャブ増やすことをやってきました。

「黒田バズーカ」「異次元金融緩和」

という言葉くらいは、
誰しも、聞いたことがあると思います。

しかし、2013年から
ずっと金融緩和を続けているにも関わらず、
日本は、まったくインフレになりませんでした。

それは、いくら日本市場にお金を供給しても、
そもそも大企業が、あまりお金を
借りてくれなかったらかです。

しかも、日本企業は、お金を借る以上に
借金を返すことを優先していたそうです。

たくさん日本市場にお金を供給しても、
それ以上に借金返済としてお金が戻ってくる。

堅実な日本人の性格のために、インフレが、
どうしても起こらなかったそうなのです。

(アメリカ人は、
借りたお金をパーっと投資として使ってしまう)

しかし、日本の転機も、「コロナショック」でした。

コロナショックで、不況に陥った日本企業が
お金を借りまくって、市場にお金が増えだしたのです。

その結果、今、まさに日本で、
インフレが起き始めようとしているのです。

奥さんに、インフレの話をした時に、

「インフレ、デフレって結局、どっちが良いの?」

という質問をしてきました。

同じように、思っている人もたくさんいるはずです。

まず、僕が強く言いたいのは、この質問が出る人は、
相当、西洋の二元論、分断思考に洗脳されています。

「AとB、どちらが正解か?」

「AとB、どちらが良いのか?」

こういう考え方は、本当に危険です。

僕がメルマガや教材で、何度も繰り返し話している

「常識を疑え」

「そもそもの前提のおかしさに気づけ」

「固定観念を取り外せ」

という類の話です。

インフレ、デフレに関しては、

【そもそも、
インフレも、デフレも起こることがおかしい】

のです。

一般的に、

「緩やかなインフレが理想。
2%くらいのインフレが理想」

と言われています。

しかし、インフレと、デフレは、
正確に言えば、どちらも良くありません。

例えば、ここ数十年、
アメリカは、ずっとインフレでした。

物価が上がり続けてきたのです。

例えば、日本でビックマック値段は390円。

アメリカのビックマックの値段は670円です。

そう、物価が倍違うのです。

だから、アメリカ人の場合、初任給が
47万円と上がっているけど、その分、
物価も上がっているのです。

だから、物価高(インフレ率)を加味すると、
アメリカ人の実質給料は日本人の初任給と同じで
20万円くらいだと言われています。

だから、

【インフレであっても、デフレであっても、
結局、庶民の生活は楽にならない】

のです。

要するに、根本的に、今の経済、金融の仕組み、
そのものがおかしいのです。

今の経済、金融の仕組みが、
詐欺、不正、ポンコツだから。

ゆえに、デフレが起こったり、
インフレが起こったりして、
私たちが苦しむことになるのです。

はっきり言って、経済の勉強をすればするほど、

「経済の仕組み、構造」

には、怒りしか覚えません。

本当に経済は、

「おかしなことだらけ」

なのです。

例えば、あなたは、そもそも、
お金というのもがどうやって市場に流通するのか?

私たちが普段使っているお金は、
どのようにして生み出されているのか知っていますか?

これは、

ステップ1:日本銀行(中央銀行)が、
民間銀行(三井住友銀行など)に貸し出す。

ステップ2:民間銀行(三井住友銀行など)が、
民間企業(ソニー)などに貸し出すこと。

で、生み出されます。

そして、例えば、ソニーが、三井住友銀行から
お金を借りた場合、金利3%などでお金を借ります。

つまり、誰かが借金をすることで、、
はじめて、実体経済にお金が生み出されるのです。

ただ、ここがすごく重要なんですけど、
お金を借りる時、必ず金利を払う、
借金をしないといけないんですけど、

【物理的に、
借金分のお金など、世の中に存在していない】

のです。

例えば、ラーメン屋さんをやりたい
「木多さん」がいたとします。

木多さんが、銀行から、
1000万円を金利10%で借りたら、
1100万円にして返さないといけないと思います。

木多さんは、ラーメン屋を開業して、
ラーメンをたくさん売って、儲けて、
借金分のお金を返すものだと思います。

この行為、プロセス、あなたはごく当たり前で、
何も、違和感を感じないかもしれません。

しかし、
銀行から借りたお金は1000万円しかありません。

木多さんが、借金をして実質経済に、
生み出されたお金は1000万円しかないのです。

だから、金利の分の100万円分のお金は、
すでに実体経済の中に存在している

【誰かのお金を奪うことでしか作り出せない】

のです。

そう、ここがすごく重要です。

世の中のお金は、
誰かが借金しないと生み出されません。

しかし、その借金分のお金は、どこにもないから、
誰かから、奪い取ってこないといけないのです。

奪うことができなければ、
木多さんは借金を返せない、
自己破産するしかなくなるのです。

おかしな仕組みだと思いませんか?

経済、金融の、そもそもの仕組みとして、
世の中にお金の量が増えるほど、
借金という存在しないお金の割合がどんどん増えていき、
お金の、奪い合いの競争が激しくなるのです。

例えば、大儲けするラーメン屋さんと、
客が入らず潰れるラーメン屋に分かれて
しまったりする。

例えば、大金持ちの人間と、
貧乏な人間に分かれてしまう。

そう、大きな経済格差を、
必ず生み出してしまうのです。

今、

「1%の富裕層、99%貧困層」

という言葉をよく耳にします。

これを生み出しているのは、
根本的な経済システムに原因があるのです。

「えー、じゃあ、今の経済システムを
変えればいいじゃないですか?」

と、単純に思う人もいるでしょう。

僕も、そう思うし、実は、理想の経済システムは、
そこまで実現が難しいものではないと、
僕は考えています。

理想の経済システムは、

【お金がスムーズに循環すること】

です。

「お金は血液」と表現されたりしますが、
循環することが本当に大事なのです。

水をイメージすると、
もっとわかりやすいと思います。

湧水スポットがあるとします。

湧き水スポットからは、延々に水が湧き出てくるので、
日本人は争わずに、みんなで共有していますよね?

水は、生きるために必ず必要なものです。

しかし、必要以上あったって、
そんなたくさん飲めないし、
置いておけば、腐ってしまうだけです。

だから、水を独占したりする必要などないのです。

お金も同じです。

お金も常に流れていて必要な量があればいいだけで、
本質的に、たくさんある必要などないのです。

しかし、世界には、
湧き水が出る蛇口をしようとしている輩がいるのです。

【お金が出る蛇口(通貨発行権)を支配している輩】

がいるのです。

代表的な組織としては、FRB(連邦準備委員会)、
IMF(国際通貨基金)、BIS(国際決済銀行)
などでしょう。

もちろん、日本銀行も、そのうちの1つです。

なぜ、この組織の人たちは、お金が出る蛇口
(通貨発行権)を蛇口を支配したがると言えば、
結局、この世はお金で動いているからです。

例えば、政治家なんて、お金で買収ができるのです。

アメリカの大統領選挙は、莫大なお金が必要だから
結局、超大金持ちの支援がないと立候補すら
できないのです。

つまり、お金の出どころを支配すれば、
通貨発行権を握ってしまえば、
この世界を支配できてしまうのです。

現在の、金融、経済の根本的な仕組みを作ったのは、
ロスチャイルド家だと言われています。

このロスチャイルド家の初代当主、
マイヤー・ロスチャイルドが言った言葉、

「私に、一国の通貨の発行権と管理権を与えよ。
そうすれば、誰が法律を作ろうと、
そんなことはどうでも良い」

一部では、とても有名です。

例えば、歴史上、
通貨発行権を奪おうとした人たちは、
必ず殺されてきました。

例えば、政府紙幣を
発行しようとしたアメリカのケネディ大統領。

例えば、リビアのカダフィ大佐という人も
政府紙幣を発行したから殺されたそうです。

今、ちょうどビットコイン
(仮想通貨)が暴落しているのも、
何が何でも通貨発行権を守りたい”1%の富裕層”
が起こしている可能性が高いのです。

”1%の富裕層”が、厳密に、
誰なのかは僕にはわかりません。

ただ、1つ確実に言えることは、
今野経済システムの中で生きている限り、

【私たちは、本当の意味での幸せ、
安心など手に入れることができない】

のです。

しかし、かと言って、
現在の経済システムから抜け出すこと。

無人島とか、山奥で暮らすことも難しいです。

現状、私たちは、この狂った経済システムの中で、
生きていかなければいけません。

例えば、直近、目の前に差し迫った
インフレに対処、対応しなければいけないのです。

これから否応なしに物価が上がっていきます。

これからは、さすがにバイトの時給などは、
上がってくると思います。

自給を上げないことには、人が集まらないからです。

しかし、正社員の給料は、あがるのに、
かなり時間がかかるはずだと思います。

だから、今後、数年間は、日本人は、
低賃金なのに物価高というダブルパンチを喰らいます。

例えば、年収300万円の人は、
年収150万円くらいの感覚の生活になるはずです。

だから、蓄えが全然がない人は、
相当、苦労する、大変になるはずです。

日本でも、さらに自殺者が増えたり、
犯罪も増える可能性があります。

万引きなんかめちゃくちゃ増える可能性大です。

ちなみに、日本でビニール袋の廃止されて、
万引きがすごく増えたそうです。

もしかしたら、

「万引き助長のために、先行的に導入されたのかな?」

と、今となっては疑ってしまいますね。

このように日本経済は、深刻になってくるんですけど、
冒頭にいったように、大変化はチャンスでもあります。

さすがにこの変化で、

「衣食住こそやっぱり大事なんだ」

と気づく人が増える。

「食料自給率37%なんてやべーよ。
日本で作らなきゃ」

という風潮が生まれてくると思います。

例えば、外国の小麦価格が上がり、否応なく、
みんなが少し高い国産小麦を買うようになる。

国産小麦が適正な値段になれば、
小麦農家の人も増える。

農業で食っていくことが、
できる人が増える可能性があります。

これは、可能性というか、
こういう流れを作っていかないといけないと思います。

だから、僕は、
自然農法の教材を作りたいと思っているのです。

ただ、現状では、食料価格が高騰した時、
真っ先に、食費を削る人が多いと思います。

あなたには、これをやめておいて欲しいと思います。

食費を削った場合、安い食品、
インスタントラーメンとか、レトルト食品、
スナック菓子に手を出す人が多いはずです。

粗悪な食事をしていると、不健康になり、
病気になり、医療費がかかって、働けなくなって
収入も減ってという悪循環になる可能性があります。

僕は、サプリメントとか、薬とか飲むよりも、
食材にお金をかけた方が、結果的にお金を
セーブできると思っています。

サプリを買うよりも、国産ニンニクの方が、
費用対効果が高いと思っているのです。

話がそれたので戻します。

結局、日本の自給率がどうにかならない限り、
問題は繰り返し起こり続けるものです。

食料問題など、国が農業者をしっかり支援して
やってくれないといけないはずなんですけど、
政治家は、官僚は、アメリカの言いなりなので、
やるつもりがありません。

だから、この食料価格高騰の時期に、

「今こそ、日本の食料自給率をあげよう。
日本の食べ物を買うようしよう」

「衣食住、生きるための根本を見直そう」

という風潮が生まれてくる可能性があると思います。

後、今回の変化のチャンスで、
「投資をしなきゃ」とか、「経済を学ばなきゃ」とか、
金融リテラシーを学ぶ需要が高まるはずだと思います。

日本は、長い間デフレでした。

デフレとは、インフレの逆。

物の値段が安くて、お金の価値が高い状態です。

日本人は、「預金ばっかりしている」
とバカにされていましたが、デフレ時においては、
借金などせず、お金も使わず、貯金しておくことが
実は、合理的な判断だったのです。

しかし、インフレになると話は変わります。

インフレとは、お金の価値が下がること。

ただ、貯金しているだけだと、
どんどん目減りしてしまうのです。

だから、基本的な考え方として、
お金をお金以外の何かに変えておかないといけません。

とにかく、安全を求めたい人であればゴールドです。

僕は、最悪の事態を想定して
数百万くらいの現物の金を保持しています。

ゴールド以外でも、不動産とか、
株なんかもインフレに強いと言われています。

ただ、不動産、株は、
勉強しないと手を出しづらいと思います。

そもそも日本人は、学校で、親からも、
まったく金融、経済、投資のことを学びません。

だから、日本人は、世界的に見ても、
あまりにも金融リテラシーが低いです。

だから、これから金融リテラシーを身につけることの
必要性が高まってくる可能性があると感じています。

「これすれば儲かる」的な話ではなく、

「経済、金融の仕組みを基本から学びましょう」

という風潮が
高まってくる可能性があると感じています。

今日は、直近の大きな問題
インフレ(物価高)について話をしました。

日本人は、ずっとデフレだったので、
インフレへの危機感があまりにもないです。

なので、
これからかなり世間が混乱するかもしれません。

でも、くり返し言いますが、
大きな変化が起こる時は、
ある意味、チャンスでもあります。

例えば、

「不健康な食事ばかりしていたのを、
自然農法を始めて、
健康的な食生活へ思い切って変える」

例えば、

「経済に無頓着だったけど、
インフレを期にして本を読んで勉強をはじめる」

ピンチをチャンスに変える意識は、
必ず忘れないようにして欲しいと思います。